直感力

こんにちは。
gamba流(ル)編集部のカナコです。

 

突然ですが、ビジネスはあくまでもロジックありき、ですよね。

直感なんて“当てずっぽう”を仕事に取り入れるなんて言語道断! 

と私も思っていたんですが、

先日、会社に置いてある松下幸之助氏の著書を見ていたら
 
 

「科学とカンとは、本来決して相反しない」

 

という、言葉を見つけたんです。
ビジネスパーソンのバイブルとしても知られる『道をひらく』に、
カンについてのこんな一文があります。
 

修練に修練をつみ重ねたところから生まれるカンというものは、
科学でも及ばぬほどの正確性、適格性を持っているのである。
そこに人間の修練の尊さがある。
 

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直感なんて非科学的でどこか信用ならない……と思っていたので、ちょっと調べて見ると、
実は、世界を変えたビジネスリーダー達は直感力を最大限に活用してきたようです。

 

アップルの創始者、スティーブ・ジョブズもその一人。
あまりに有名なスピーチですが、
2005年に行われたスタンフォード大学の卒業式辞でこう述べています。
 

何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。

あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのか、もう知っているはず。

ほかのことは、二の次で構わないのです。 

*スティーブ・ジョブズ「スタンフォード大学卒業式辞(2005年6月)」より

 

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頭脳ゲームの最高峰、将棋界の天才は直感力活用の達人だった!


よく知られているところですが、棋士の思考は、

脳科学者たちの興味を引きつけてやみません。

そのトップを走り続ける羽生善治名人は、直感活用の達人としても有名。
ズバリ『直感力』と題した著書で、こんな風に語っています。
 

たとえばひとつの局面で、「この手しかない」とひらめくときがある。
100%の確信をもって最善手が分かる。
論理的な思考が直感へと昇華された瞬間だ。

(中略)

直感は、本当になにもないところから湧き出てくるわけではない。考えて考えて、あれこれ模索した経験を前提として蓄積させておかねばならない。

また、経験から直感を導き出す訓練を、日常生活の中でも行う必要がある。

もがき、努力したすべての経験をいわば土壌として、
そこからある瞬間、生み出されるものが直感なのだ。

羽生善治『直感力』(PHP新書)より


 

羽生名人もいうように、直感とは決して当てずっぽうではなく、
これまでの知識と経験によって培ってきた、
いわば“自分のデータベース”から浮かび上がってくるもの。

一見、目の前の事実や合理的思考を無視しているかのように見えて、
実はそうではないんですね。

 

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朗報! 直感力は、年齢とともに成長していく



では最後に、脳科学の視点から直感というものに迫ってみたいと思います。



直感についておもしろい見解を述べているのが、
海馬の研究で知られる脳科学者・薬学博士の池谷裕二氏。

著書
『単純な脳、複雑な「私」』(朝日出版社)から、直感についての記述を拾ってみました。

 

 

○「直感」は脳の能力のひとつで、基底核から生じる

○ 基底核は大人になっても成長する

○ 直感とは、自分でも理由がわからない

○「ただなんとなくこう思うんだよね」という漠然とした感覚

○ そんな曖昧な感覚でいて直感というのは結構正しい

○ この点が「ヤマ勘」や「でたらめ」とは決定的に異なる

○ 脳機能の視点から見ると、「直感」と「ひらめき」はまるで別物



 

注目すべきは、直感力を生む基底核が「大人になっても成長する」という点。

心強いことに直感力は、年齢を重ねても鍛えることが可能なだけでなく、
むしろ「人生経験は直感をはぐくむ」と池谷氏はいいます。
 
 


直感は、経験を積めば積むほど精度が増します。

なんとなく浮かんだアイデアをうまく説明できずに窮することがあるかもしれませんが、キャリアを積んだビジネスマンなら選択に自信を持つべき。

若い部下に「根拠がない」と指摘されても、無視してしまえばいいのです。 
 

PRESIDENTonline 「築山節・池谷裕二―眠った力が目覚める7の習慣」より

  

羽生名人はじめ前述のリーダー達の話とも、通じるところがありますよね。

 

言わずと知れた情報化社会の今。玉石混淆の膨大な情報にのまれないためには、
確かなものを選びぬく目、すなわち直感力が必要と言えるかもしれません。


常に新しい発想を求められるビジネスシーンにおい

直感力は、今後ますます欠かせない武器となりそうです。

 

さて、ここまで読んだ方は「直感ってどうやって鍛えるの?」と思いますよね。

次回以降、その具体的な方法を取り上げていく予定です。お楽しみに! 

 


この記事の投稿者: gamba流(ル)編集部 カナコgamba流(ル)編集部 カナコ