R0011676 のコピー


ガンダムファンの皆様! ぜひ読んでみて欲しいチームビルディングやマネジメントを考える本があります。「『機動戦士ガンダム』が教えてくれた新世代リーダーシップ 」です。






認めたくないものだな、若さゆえの過ちというものを
(『ガンダム大地に立つ!!』)
 

という名ゼリフの背景にあるシャア・アズナブルのリーダーシップとはどういったものなのか――。ファーストガンダム体験済みの方なら楽しめる一冊です。

今回はこの本のレビュープラスちょっと考察を交えてお届けします!

チームビルディングの定番理論「タックマン・モデル」はガンダムにも当てはまる!

480599629



この本で感心したのは、チームビルディングの定番理論「タックマン・モデル」がガンダムのストーリーにも当てはまるのを知ったことです。

タックマンが定義した「1:形成→2:混乱→3:統一→4:機能→5:散会」という、グループからチームが形成され、成果を上げるようになるまでの過程。

その過程は一直線に進むのではなく、グループに問題が多発する「混乱」とグループがまとまりチームとなる「統一」を行きつ戻りつしながら、チームが成果を上げる「機能」へ行き着くという説明が、ガンダムのストーリーに照らし合わせてわせてなされています。

例えば

サイド7で見知らぬ者同士がホワイトベースに乗り合わせた時が、1:形成の時期です。その後、シャア・アズナブルに攻撃され地球ではガルマ・ザビに追撃され、アムロが脱走し、リュウが戦死しブライトが倒れ、次から次へと嵐のように問題が発生します。これが2:混乱の時期です。

といった具合。

分かりやすくないですか? 自分的にはとてもハラオチ感がありました。

実は「タックマン・モデル」自体、「聞いたことあるけど…。何だったっけ」とうろ覚えだったのですが、この例えがインプットされたことで、きっと忘れないと思います。大きな収穫でした。
 

「あのセリフにはそういうリーダーシップが。なるほど」と納得感を持って、楽しみながら読み進められる一冊

165089534


この本では、ファーストガンダムの登場人物を通してリーダーシップについて学ぶことができます。ポイントは「リーダーの置かれた状況にリーダーシップは依存する」という「条件適合論」の考え方に基づいて書かれているという点です。

はい、ちょっと難しいですよね。

平たく言えば「リーダーシップとは◯◯である」というあらゆる局面に通用する定石はなく、状況によってリーダーシップの手法は変わってくるということです。そこでこの本では手法を以下の5つのタイプに分類しています。
  • インテグリティ(Integrity:誠実・正直)・リーダーシップ
  • インスパイア(Inspire:元気づける・明るくさせる)・リーダーシップ
  • トリックスター(Trickster:ペテン師)・リーダーシップ
  • ディグニティ(Dignity:尊厳)・リーダーシップ
  • アシスト(Assist:手伝う)・リーダーシップ
この分類に当てはめて、例えばシャアのセリフ
 

認めたくないものだな、若さゆえの過ちというものを
(『ガンダム大地に立つ!!』)
 

「インテグリティ・リーダーシップ」


そうか、若いな。
目の前に敵の兵士を置いて硬くなるのはわかるが、
せめて礼ぐらいは言ってほしいものだな、アムロくん
(『宿命の出会い』)
 

「ディグニティ・リーダーシップ」
 

あらたに3機のザクが間に合ったのは幸いである。
(中略)戦闘時間2分とないはずだが、
諸君らであればこの作戦を成し遂げられるだろう。期待する。
(『大気圏突入』)
 

「インスパイア・リーダーシップ」

といったように、セリフが語られた状況を説明しながら、どういったタイプのリーダーシップ手法であるのかを分析しています。

もちろんシャアだけではありません。

ランバ・ラル


すまんな、サグレ、マイルは見張りだ。交代は急がせる
(『ランバ・ラル特攻!』)
 

「インテグリティ・リーダーシップ」

ブライト・ノア


アムロ、今のままだったら貴様は虫ケラだ。
それだけの才能があれば貴様はシャアを越えられる奴だと思っていた。
残念だよ
(『翔べ! ガンダム』)
 

「インスパイヤ・リーダーシップ」

などなど、さまざまな登場人物が語ったセリフに対して、前述のリーダーシップ手法に分類した上での分析がなされており、ファーストガンダムを知っている方なら「なるほど〜。そういう見方があるのか」という納得感を持って、楽しみながら読み進められます。
 

ファーストガンダムにハマった方、違った視点で見返したい方にオススメ

482399917



興味を持った方はぜひ読んでみてはいかがでしょう。オススメするならこんな方にピッタリです。
  • ファーストガンダムにハマった、あるいはある程度知っていて、マネジメントやチームビルディングについて気軽に学べる本を探している、という方。
  • ファーストガンダムを違った見方で楽しみたい方。この本をガイドにチームにおけるリーダーシップという観点から見返すと、場面・場面での登場人物のセリフに発見があるはず。
さらにはご自身でなくとも、周りにガンダム好きの同僚、上司、部下がいましたら教えてあげてください!(宣伝も兼ねてしまいますがgambaをお使いの方は日報で共有するのもありかもしれません^^)

最後に。「勧善懲悪に陥らない複雑なストーリー構成がガンダムの魅力」といったことが語られるのはファンの方ならご存知のはずですが、この本を読むと「ビジネスをテーマにしてもガンダムは十分に素材になる」という、骨太なストーリーに改めて気付かされたのでした。いやはや脱帽です!


この記事の投稿者: gamba流(ル)編集部 コージgamba流(ル)編集部 コージ